深い青い夜の香り
¥3,500
金曜日の夜、残業帰りのエレベーターで同僚のKがふいに言った。
「これからうちに来ないか?」
Kと僕は特に親しいわけでもなかったけれど、仕事の合間にする好きな本や音楽の話は楽しかったから、誘いに乗ることにした。
Kの部屋は古いマンションの最上階にあった。
ドアが開いた瞬間、僕は妙な違和感を覚える。
暗い。
電気が消えているわけじゃない。照明は点いているのに、部屋全体が青く深い夜に沈んでいた。
窓の外にも夜がある。けれどKの部屋の夜はもっと濃かった。静かで、青く、底が見えない。
Kは慣れた様子でコートを脱ぐ。
テーブルには読みかけの本、冷めたコーヒー、窓際に揺れる植物の葉。
「この部屋、ずっと夜なんだよ」
遠くの電車の音が深い海の底みたいに響く。
「帰れなくなるよ」
Kは冗談みたいにそう言った。
でも僕は、その夜に飲み込まれていく自分をどこか心地いいと思ってしまった。
「香りの色標本」シリーズNo.01
深い青色の夜の小部屋を、ちいさな香水瓶に閉じ込めました。
片面には透かしのメタルパーツが輝いています。
無香料で吸液性の高いムエット(試香紙)を同梱します。
香水は含まれていませんので、お好きな香りを「深い青い夜の香り」として纏わせてお楽しみください。
磁石を近付けることでON/OFFできる極小のLEDライトを組み込んだ台座を、オプションで追加いただけます。
画像はできる限り実物に近い状態で撮影していますが、実際の色合いはご覧いただく環境により異なる場合があります。ご了承いただけますようお願い申し上げます。

















