かつて月読みの塔と呼ばれた場所

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かつて「月読みの塔」と呼ばれた場所は、夜になると輪郭がはっきりする。
昼間はただの崩れかけた石の塊にしか見えないのに、月が昇ると、そこだけが思い出したように塔の形へ戻るのだ。

壁は欠け天井も落ちているはずなのに、月明かりは最上階のドームまで届く。
届いてはいけない高さまで。

ドームの内側の壁には、削った跡とも爪痕ともつかない線がびっしりと残っている。
満月の夜だけ、その溝に光が溜まる。
まるで、上からなぞられているみたいに。

今、塔に近づく者はいない。
近づいた者は、帰ってくると「何もなかった」と言うからだ。
ただ、しばらくのあいだ、夜に瞬きをしなくなる。

月は毎晩、変わらず昇る。
塔も変わらず、崩れたふりをしている。


画像はできる限り実物に近い状態で撮影していますが、実際の色合いはご覧いただく環境により異なる場合があります。ご了承いただけますようお願い申し上げます。

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